分譲マンションの総戸数のなかで、中古マンションが占める割合が多くなっている昨今。リノベーション済みマンションの数も増えてきています。今回の記事では、そんなリノベーション済み中古マンションを購入するメリットとデメリットについてご紹介していきます。

リノベーション済み中古マンションを購入するメリット

まずは、リノベーション済みマンションのメリットを確認していきましょう。

・購入後のリノベーション費用を抑えられる

中古マンションを検討している方のなかには、購入したあとにリノベーションを考えている方も少なくありません。しかし、一般的にリノベーションはリフォームより高額になりがちです。そのため、今の部屋をリノベーションするとなると、ローン（リフォームローン）を組むことが多くなります。

仮にリノベーションの費用をローンで支払うことにした場合、毎月住宅ローンと同時にリノベーションの費用も支払っていかなければなりません。あらかじめリノベーション済みの中古マンションを購入すれば、住宅ローン一本に絞れ、毎月の出費を抑えることができます。

・新築より低コストで新築並みの部屋を手に入れられる

リノベーションの何よりの魅力は、設備や内装、レイアウトなどが一新され、部屋が新築並みのクオリティになることです。リノベーション済みの中古マンションを購入すれば、そんな新築並みの部屋を新築よりもリーズナブルに購入できる可能性が高くなります。

また、冒頭でもお話ししましたが、分譲マンションのなかで中古マンションの割合は新築マンションより多いです。それだけ中古マンションは市場に出回っているということになります。そんななか、リノベーション済みの中古マンションも増えているので、場合によっては駅からスグの立地で、新築と同等のクオリティの部屋を安く手に入れられることも期待できます。

リノベーション済みの中古マンションを購入するデメリット

続いて、リノベーション済みの中古マンションを購入するデメリットをご紹介していきます。

・共用部は古い状態のままが多い

外観やエントランス、エレベーターなどの共用部は、住人1人の判断でリノベーションできません。そのため、部屋のなかはリノベーションされていても、そうした部分は古い状態のままであることが多いです。リノベーション済みの中古マンションを購入するときは、事前に共用部の確認をしっかり行なうようにしましょう。

・築年数が長く耐久力が弱くなっている可能性がある

リノベーション済みとはいえ、中古マンションは中古マンションです。場合によっては築年数がとても長く、耐震性などが新築マンションに比べて弱くなっている可能性があります。

マンション側もしっかりと耐震工事などを行なっているとは思いますが、念のため検討している中古マンションが法律で定められている耐震基準を満たしているかどうか、あらかじめ不動産業者に確認しておくことをオススメします。

・条件通りの部屋をスグに見つけられるとは限らない

前節のメリットから、リノベーション済みの中古マンションに絞って物件選びをしていると、希望通りの部屋を見つけるまで多くの時間がかかるかもしれません。ただ、繰り返しになりますが、最近ではリノベーション済みの中古マンションは増加傾向にあります。そのため、このデメリットはゆくゆく解消される可能性が高いです。

メリットと同時に、以上のデメリットもしっかり覚えておくようにしましょう。

まとめ

リノベーション済み中古マンションのメリットとデメリットはわかりましたでしょうか？新しい住まいとして、リノベーション済み中古マンションの購入を検討している方は、ぜひ今回ご紹介したメリットとデメリットを踏まえたうえで、理想の部屋を見つけてみてください。